現在、WordPressで構築されたCMSサイトの改修を検討しているのですが、改修にかかる費用ってどれくらいなのでしょうか?
今回は、私たちがいままでWordPressで改修してきたCMSサイトを参考に、ざっくりですが解説していきます。
ボリュームや内容により異なる改修の費用
当たり前の話で恐縮なのですが、WordPressの改修費用については、既存サイトがどの程度のボリュームで、どのように改修されたいかにより、かかる費用は全然違ってきます。
よくある改修の例
- ワードプレスで構築されている既存サイトの一部デザインや情報の変更を行いたい
- ワードプレスで構築されている既存サイトがモバイル対応していないので、レスポンシブデザインにてモバイル対応したい。
- 静的ページで作られている既存サイトの一部を自社で更新できるようワードプレスでCMS化して欲しい
- ワードプレスで構築されている既存サイトに、機能を追加したい
- ユーザーの離脱を防ぐために、サイトのパフォーマンスを改善したい
- ハッキングやデータ漏洩のリスクを軽減するために、セキュリティ対策を強化したい
ワードプレスの改修を希望されるお客様は、単なる移行ではなく、具体的な要望を実現するための改修を求めています。そのため、その要望が見積もりにしっかりと反映されることが重要です。
どこからどこまでを依頼するのかで費用は変わってくる
1. 仕様が明確でないと追加コストが発生しやすい
小規模な改修であっても、どこを、どのように改修したいのかを事前に整理した仕様書や資料を作成することが不可欠です。これを省いて口頭のみで指示を伝えるケースもありますが、これには大きなリスクが伴います。例えば、改修が進む中で「思っていたものと違う」というすれ違いが生じやすく、結果的に修正や手戻りが発生し、双方にとって時間とコストが余計にかかることがあります。
このような状況を防ぐためにも、小規模な改修であっても、仕様書をしっかりと作成することが推奨されます。また、仕様が不明確なまま進行してしまうと、追加料金が発生する可能性が高くなります。たとえ小さな改修依頼であっても、どの部分をどう変えたいのか、具体的にまとめた資料を提出することが、トラブル防止につながります。
2. 大規模改修やシステム開発では仕様策定に時間とコストがかかる
大規模なWordPress改修や、システム開発を伴う改修では、依頼者があらかじめ仕様を明確に策定できていないことも多く、その場合は開発者側が仕様を作成する必要があります。このようなケースでは、仕様策定自体が一つのプロジェクトとなり、別途費用が発生します。
たとえば、ポータルサイトの機能追加や会員管理システムのカスタマイズなど、複雑な要件を含む場合には、どの機能をどのように実装するかを事前に詳しく設計し、それを依頼者と合意形成するプロセスが不可欠です。これに時間がかかるため、仕様策定の段階で費用とスケジュールに余裕を持つことが重要です。
3. 費用を抑えるための工夫として、事前準備が鍵
費用を抑え、スムーズに改修を進めるためには、依頼内容をできるだけ具体的にしておくことが大切です。仕様が明確であればあるほど、開発側は効率的に作業を進めることができ、無駄な手戻りを防ぐことができます。また、依頼する範囲が広がれば広がるほど費用は増大するため、どの部分が本当に必要な改修なのか、優先順位を決めて依頼することも有効です。
さらに、改修の目的やゴールをしっかりと共有することで、開発者がより適切な提案を行いやすくなります。結果として、費用対効果の高い改修が実現できるのです。
ワードプレス改修費用の事例
いままで弊社が請け負ってきたワードプレスの改修案件の費用感についての例を挙げて、よりイメージしやすくしていきます。
あくまで弊社がお見積りした際の費用感となりますので、ご了承ください。
改修費用の事例①
業種 | 行政機関 |
改修内容 | ヘッダーにアイコン付きのナビゲーションを追加 フッターのテキストリンクの文言変更及びリンク先の変更 トップページ内に設置してある地図のデザイン変更及び、地図上に掲載された支店を増やす 新規プラグインのインストール |
費用感 | 10万円〜20万円 |
改修費用の事例②
業種 | ソフトウェア業 |
改修内容 | ワードプレスで構築されているウェブサイトのレスポンシブ化 |
費用感 | 50万円〜70万円 |
改修費用の事例③
業種 | 事業会社 |
改修内容 | ワードプレスで構築されたウェブサイトの全体的なUI/UX改善 検索機能の追加 イベント管理機能の追加 |
費用感 | 100万円〜200万円 |
改修費用の事例④
業種 | 行政機関 |
改修内容 | 検索機能の拡充 一括見積り機能の追加 マッチング機能の追加 上記に関する仕様策定・UI/UX設計、デザイン、開発 |
費用感 | 400万円〜500万円 |
代理店様から依頼された際の費用感
改修費用の事例
業種 | 代理店様 |
改修内容 | デザインは代理店様が支給 コーディング CMS構築 お知らせや事例、FAQなどをカスタム投稿化 |
費用感 | 10万円〜20万円 |
但し、下記のような大規模なシステム開発案件などもあり、改修にかかる費用感はぐっと上がってまいります。
改修費用の事例
業種 | 代理店様からのご依頼(不動産業) |
改修内容 | デザインは代理店様が支給 不動産物件システム開発 物件数20万件程 検索速度改善 会員機能 自動データ収集 ライター専用の独自エディタ |
費用感 | 200万円〜300万円(開発のみ) |
まとめ
WordPressの改修にかかる費用は、依頼内容の範囲によって大きく変わるのが特徴です。弊社での費用感をお伝えしますが、実際の費用は依頼先によって異なることにご留意ください。シンプルな改修であれば、WordPressの費用自体はそこまで高額ではありません。
しかし、改修の要望にデザイン変更、モバイル対応、Webマーケティング、保守・サポートなどが含まれる場合、それらに関する費用が見積もりに加算されていきます。そのため、少し複雑な改修を検討する際は、仕様を明確化することが、費用を抑えるための鍵となります。仕様が曖昧だと、要件の増加や変更に伴い、予算オーバーのリスクが高まってしまいます。
改修の具体的なご相談やお見積もりをご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。お客様のご要望に合わせて、最適な改修プランをご提案いたします。また、仕様の策定についてのアドバイスやサポートも行っておりますので、お困りの際はぜひご相談ください。