WordPressの保守に使える!バックアップ方法2種類のご紹介

WordPressを管理する上で、本体の定期的なバージョンアップやプラグインのバージョンアップは欠かせない作業になります。

ただ、そのバージョンアップの手段を少しでも間違えると、WordPressそのものが起動しなくなってしまったり、プラグインが壊れてウェブサイトそのものが見られなくなくなってしまったりと、大きなトラブルにつながってしまう事例もあります。

今回はWordPressの保守や管理を安心して行うために必要な、バックアップとその方法について紹介します。

WP All in one Migrationを使った方法

非常に有名なプラグインなのでご存じの方が多いと思いますが、このプラグインは非常に簡単な手順でWordPressのテーマやプラグイン、データベースの内容など必要な項目をすべて一括してバックアップすることが可能です。

このプラグインを使って必要なすべてのデータをバックアップするという方法になります。

メリット

  • ボタン一つでサクッとバックアップが取得できる
  • 取得する際のオプションで、例えばメディアファイル(WordPressにアップロードした画像など)を除外したり、使っていないテーマを除外するなど痒いところにも手が届く
  • 大容量なサイト(20GB↑)などでも問題なくバックアップと復元ができる
  • バックアップが1つのアーカイブにまとまるため管理や受け渡しなどが非常に簡単

デメリット

  • ファイルが特殊な形式のアーカイブになってしまうので、例えばバックアップファイルからデータベースの情報だけを取り出すといったことができない
  • バックアップファイルが100MB以上になってしまった場合、復元用のアドオンを購入しないと復元することができない
  • WordPressが動作して管理画面が閲覧できる状態ではないと復元をすることができない

総評

誰でも使いやすく、且つ簡単にバックアップと復元を行うことができるためとてもおすすめのプラグインになります。

特にサイトを別のサーバーに移動させるときなどに非常に有用で、もしドメインが変わってしまったとしてもURLなども書き換えて復元してくれるため大変便利です。

復元もボタン1つで対応してくれるため万が一何かあったときの復元も複雑な手順を踏まずに、サクッと対応できるのも強みです。

ただ逆に、玄人な使い方をしようとすると若干使いづらくなる点には注意が必要です。

例えばバックアップファイルが特殊な形式になってしまっているため、SQLのダンプデータだけを取り出して利用したいといったことができません。

同様にすでに取得済みのバックアップデータから、特定の項目だけを選択して復元するといったこともできませんので、基本的にはバックアップをするときに選択した項目が、必ずすべて復元されてしまうという点には注意を払う必要があります。

WP DB Manager+FTPでバックアップする方法

WP DB Managerは非常に使いやすいデータベースバックアップのためのプラグインです。

WordPressは一般的なPHPアプリケーションと同様に、アプリケーションを稼働させるためのファイル(.phpファイルや.cssファイルなど)と、投稿などのデータを格納するデータベースでできています。

前述したWP All in one Migrationプラグインはこのあたりを一切意識せず、一切合切を一気にバックアップするプラグインでしたが、このプラグインは上記のデータベース部分のみをバックアップするプラグインになります。

管理画面上からボタン1つで現在のデータベースのバックアップを、SQLファイルとして取得して保存してくれます。

そしてファイル部分についてはFTPソフトなどでサーバーに接続し、必要なデータのみをダウンロードしてバックアップをとるという方法になります。

メリット

  • データベースとファイルを個別にバックアップすることによって、データベースだけを個別に復元したり、復元が必要なファイルだけを復元したりすることができる
  • ファイル形式が特殊なものではなく一般的なものなので、他の用途にも利用しやすい

デメリット

  • ボタン1つでサイト全体のバックアップがとれるわけではないので、何をバックアップすればよいかを事前にしっかりと把握する必要がある
  • プラグインだったり、FTPソフトを使っての処理だったりするので操作や対応が煩雑になる
  • 復元についても取得し忘れたデータなどがある場合、正しく元の状態に戻せない可能性がある

総評

WP all in one Migrationを使った場合よりも若干手段が煩雑で、またボタン1つで簡単に~というわけではないので、ある程度サイトの構成やWebアプリケーションに関する知識を持っている方向けの対応方法になります。

ただ逆に、PHPアプリケーション開発になれていたりある程度理解をしている方だと、ファイルが個別に分かれていた方が何かと扱いやすい場合があります。

例えばWordPressのバージョンアップに失敗をしたとして、それがある1つのプラグインをアップデートしたことにより発生した場合、WP all in one Migrationを使った場合ではサイト全体を復元する必要があるため、必要ではないファイルやデータも書き戻しをしなければなりません。

逆に今回のように個別にバックアップをとっておく方法では、該当するプラグインのファイルをFTPから再アップロードし、データベースを復元するというピンポイントな対応が可能になります。

たとえばバージョンアップをして数日、なんとなくプラグインの挙動がおかしい!といった場合に、WP All in on Migrationではデータベースも含めてすべてがバックアップした当時に戻ってしまいますが、こちらの方法でバックアップをとっておけばプラグインだけを元に戻すということも対応できます。

多少手順としては面倒ですし、バックアップ漏れがあった場合には取り返しがつかないことにもなってしまうので難しいところですが、より融通が利く細かな準備ができるというのは強みです。

まとめ

バックアップの手段はまだまだたくさんあると思いますが、今おすすめできる方法としたら上記の2つです。

またどちらかといわず、両方を使ってバックアップをしておくことでより堅牢なバックアップになりますので、多少手間はかかりますがそれ以上の安心を得ることができます。

ブログやウェブサイトのデータというものは、会社や個人が日々積み重ねてきたものですから、何であれ「消えてしまう」という事態は確実に避けなければなりません。
特に業務で金銭をいただいて対応する場合にはなおさらです。

紹介した方法を使って、より確実な保守運用を心がけましょう!

この記事を書いた人

家富正幸

インスパイアデザインの取締役兼、エンジニア。WordPressのテーマ・プラグイン開発を年間100件以上、独自のフレームワークを用いて開発をしています。