相談者 Aさん
地方で店舗型ビジネスを営んでいます。
地元のお客様の他に、県外からも多くのお客様を呼び込みたいと考えているのですが、Webからの集客で良い案があればご教授ください。
この記事を書く人と信憑性
浅賀理生
Web制作会社を2008年に創業し、以来、地方(埼玉県秩父市)に居ながら、Webで全国から顧客を集め、リモートワークで仕事を回しています。
私たちのような仕事だから成り立つ部分もありますが、店舗型のビジネスを営む事業者の方にも使える部分もありますので、お役に立てれば幸いです。
それでは地方のWeb集客について、おすすめ順に解説していきます。
①検索エンジンからのWeb集客
まずはじめに解説するWeb集客の方法は、検索エンジンです。
「なんだよ〜 知ってるよ〜」と、思う方も多いとは思いますが、あるとっておきの方法についても解説していきますので、読み進めていっていただけますと幸いです。
検索エンジンからのWeb集客については
- 有料検索(リスティング広告)
- 自然検索(SEO検索(エンジン最適化)、MEO(マップエンジン最適化))
の2つの方法がありますが、どちらにも共通しているのが、検索キーワードです。(←重要です。)
地方 × 検索エンジン でのWeb集客の流れ
①検索キーワードを見つけ出す → ②検索する人の検索意図を捉える → ③Webサイトのコンテンツを作る
これが一連の流れとなります。
検索キーワードの決め方【あるとっておきの方法も解説】
私の地元である「埼玉県秩父市」を例に挙げて解説していきますね。
ケーススタディ
- 秩父で「そば屋」を営んでいる
- 観光客のお客様を増やしたい
こういった場合、基本的には下記のような検索キーワードが思い付くはずです。
秩父_そば屋
秩父_そば
もう少しキーワードを広げていってみましょう
▼ジャンルを広げる
秩父_グルメ
秩父_ランチ
▼エリアを広げる
長瀞_そば屋
長瀞_そば
埼玉_おいしい_そば屋
埼玉_おいしい_そば
※長瀞とは秩父市の隣にあり、独立した観光地として有名な町です。
こんな感じのキーワードが思い付くのではないでしょうか?
さらに更にキーワードを広げて考えてみると
秩父_観光
など、ちょっと大袈裟ですが、こんなキーワードも思い付くかもしれません。
キーワードにマッチしたコンテンツを作る
いくつかキーワードをリストアップしてみましたが、次に行うことは、検索キーワードごとにページを作成(コンテンツを作成)していきます。
その際に、めちゃくちゃ重要なのが、「検索する人」の「検索意図」を的確に捉えること
検索意図を捉えず、自分が言いたいことばかりを書いてしまうと、来店してもらえるどころか、ホームページやブログに訪問した瞬間に、離脱されてしまいます。
ですので、検索キーワードとコンテンツのマッチング度を高めることに注力しましょう。
具体的なイメージ
検索キーワード | 自然検索(SEO)で狙う場合のウェブページのコンテンツ |
秩父_そば屋 秩父_そば | 自分のお店のトップページ |
長瀞_そば屋 長瀞_そば | 中立な立場で、長瀞のそば屋を紹介するページ |
埼玉_おいしい_そば屋 埼玉_おいしい_そば | 中立な立場で、埼玉のおいしいそば屋を紹介するページ |
秩父_観光 | 秩父の観光情報を紹介するページ |
こんな感じで、コンテンツ(ウェブページ)を作るのが最適です。
秩父でそば屋を営む方であれば、自分のお店を紹介したいのが当たり前だと思いますが、先ほど例にあげた、「長瀞 そば」で検索する人は、長瀞という地域の中でそば屋を探しているので、「秩父 そば」というキーワードを無理やり当てはめても検索ユーザーの検索意図とはズレてしまいますよね?
ですので、中立な立場で、長瀞にあるそば屋さんを紹介しつつ、さりげなく自分のお店の宣伝もするようなページ構成を考えるべきです。
あるとっておきの方法とは
若干、出し惜しみ感が出てしまいましたが、冒頭でも話した「あるとっておきの方法」について、この記事を読んでいただいているあなただけに秘密で公開いたします。
先ほど、秩父_観光 というキーワードをリストに入れましたが、実はここにヒントが隠されていました。
もしも私が仮に、地方でそば屋をはじめ、Webから集客する場合、観光メディアを作ってしまうと思います。
さすがに、「秩父 観光」というビッグキーワードでの上位表示は狙えないかもしれませんが、「秩父 観光」というメインのキーワードに関連するキーワードをリストアップして、コンテンツを作っていくでしょう。
もっと言うなら「秩父」や「長瀞」といったビッグキーワードに関連するキーワードを細かくリサーチしていきます。
検索キーワードってどうやって見つけるの?
検索キーワードの見つけ方に関してはこちらの記事をご覧ください。
しっかり読んで行動すれば、金脈につながるキーワードを見つけ出すスキルが身につくはずです!
MEO(マップエンジン最適化)について
MEOとは「マップエンジン最適化」の英語表記 Map Engine Optimization の頭文字を取った言葉で、Google Map向けの地図エンジンにおいて最適化を図ることをいいます。
↓ Google マップにて「秩父 そば」と入力した検索結果 ↓
Googleマップと連携した検索結果が表示されていることがお分かりいただけると思います。
どうやったらここに表示されるのですか?
まずはGoogleマイビジネスに登録し、必要な情報を細かく登録しましょう。
②SNSからのWeb集客
今の時代、Web集客の方法として、多くの人が思い付くものに、SNSがあります。
代表的なSNS
- Instagram(インスタグラム)
- Twitter(ツイッター)
- Facebook(フェイスブック)
- TikTok(ティックトック)
これらのSNSを使ったWeb集客を狙う場合、自分たちが行動するのは当たり前なのですが、できればお客様に行動してもらい、良い口コミをWeb上に量産できれば、かなり強力な集客媒体となるでしょう。
①自分たちが行動する
自分たちが行動することは、イコール「発信する」と言うことです。
発信により、何をどう狙うかは、業種によっても違うと思いますが、いずれにせよ深く考え、企画する必要があるでしょう。
例えば、インスタやTwitterでは、「#秩父 そば」などといった感じで、ハッシュタグを付けて投稿することができます。
これは、他のユーザーと共通したタグのようなもので、インスタ・Twitter内での検索(ハッシュタグ検索)に使われます。
↓ Instagramの検索画面 ↓
↓ Twitterの検索画面 ↓
このハッシュタグは、先ほど解説した検索エンジンでの検索キーワードと同じ考え方で、【#秩父 そば】と言うキーワードだけでなく、より多くの人に見つけてもらいやすくさせるために【秩父 ランチ】【秩父 グルメ】などのハッシュタグも付けると良いでしょう。
ただし、ハッシュタグの付けすぎは禁物です。
先ほどの検索キーワードとコンテンツのマッチングと同じ考えで、検索する人の検索意図と異なるキーワード(ハッシュタグ)を付けるのはNGです。
私自身、インスタやTwitterで情報を調べることがありますが、いつも同じハッシュタグをコピペで付けてる投稿を見ると嫌な気持ちになります。(自分が知りたい情報とズレがあり、かつその人の露出を増やそうと言う心理が見え見えだから。)
②お客様に行動してもらう
インスタ映えなどを狙って、ビジュアルを意識したお店作り、商品作りを行うことは、SNSを用いた地方のWeb集客方法の一つです。
この方法は、お店に来ていただいた「お客様」に「行動」してもらわなければならないため、思っている以上に難易度の高い集客方法とも言えます。
また、Twitterなどでのツイートを狙うにしても、Facebookに投稿してもらうにしても、結局はお客様に行動してもらう必要があり、難易度は高いです。
ですので、いずれにしろ話題になるような仕掛けを店側が企画する必要があるでしょう。
③口コミサイトなどに掲載する
飲食店の場合
地方の飲食店などであれば、食べログなどの口コミ・ランキングサイトなどに掲載することで、Webからの集客効果が望めるでしょう。
但し、先に紹介した検索エンジンやSNSでのWeb集客とは違い、競合と比較検討されますし、食べログ内での上位争いがあったりと微妙に感じる一面もあります。
食べログ内でのランキングは、食べログ独自のアルゴリズムがあり、その対策についても試行錯誤しなければならないでしょう。
また、口コミサイトですので、悪い口コミを書かれてしまうというデメリットもあります。
美容室の場合
地方の美容室などであれば、ホットペッパービューティーなどの検索・予約サイトに登録することで、Webからの集客効果が望めるでしょう。
こちらも食べログなどと同様に、サイト内でランキング表示されるため、細かい対策が必要になると思います。
また、口コミも掲載されますので、悪い口コミを書かれてしまうデメリットもあります。
競合が少ない地方エリアであれば、集合チラシやフリーペーパーなどの方が集客効果があるかもしれません。私のおすすめは、そういった紙の媒体とWebの媒体と掛け合わせつことです。
QRコードを載せておき、Webサイトに誘導させるなどはありがちですが、競合と差別化を図るために、QRコードのリンク先を動画などにしても面白いと思います!
口コミと向き合う
食べログにしろ、ホットペッパービューティーにしろ、口コミ機能というのは、情報を調べるユーザーにとっては非常にありがたい機能ですが、お店側にとってはマイナスになる場合もあるでしょう。
しかし、お店を利用していただいたお客様のリアルな声(特に悪い評価)というのは、なかなか聞けるものではありません。
逆張りの発想で考え、至らない点を教えてくれる非常にありがたい機能だと思い、より良いお店作りを行っていくことができるのでは?と私は思います。
私もお出かけの際や旅行先で飲食店を探す際は、食べログなどを見ることがありますが、低評価の中には、「明らかに利用者が悪いのに・・」というものも見受けられます。
消費者目線では、そういった口コミは正直気にしていませんので、お店側も気にする必要はないのかな?と思います!ただ、そういった方のせいで、★マークの評価に影響するのは癪に障ると思いますが・・