ホームページ制作の料金ってどう決まるの?どこにお金がかかるの?

相談者 Aさん

業者にお願いしてホームページの新規制作を考えていますが、イマイチホームページ制作料金の設定について理解できていません。

ホームページ制作における料金はどう決まり、どこにお金がかかるのですか?

この記事を書く人と信憑性

浅賀理生

2007年よりホームページ制作を行い、クライアントのホームページだけでなく、自社のホームページの制作・運用も行う中で、どこにお金(工数)がかかるかを理解しています。

自社のホームページではPDCAを回しつつ、累計3,000件以上の問い合わせ&見積り依頼を獲得した実績があります。

それでは解説していきます!

ホームページ制作の料金設定のベースは「工数」です

ホームページ制作の料金設定のベースとしてまず挙げられるのが、作業にどれほどの時間がかかるのか?という「工数」です。

そしてこの工数に対する専門性が高ければ高いほど料金が上がるイメージです。

工 数 × 専 門 性 = 料 金

流れ作業のように誰がやっても同じであれば料金は安く済みますが、より専門的な技術やスキルが必要であれば、その分料金は上がります。

▼こんなところで工数がかかる、変わる

  • 既存ホームページの分析にかける工数(ページ数が多ければ解析にも時間がかかります。)
  • 企画書を作成するのにかける工数
  • 設計書を作成するのにかける工数
  • 1つのデザインを作る工数
  • ホームページに動きを出すための工数
  • CMS(更新システム)を構築する工数

などなど様々ですが、基本はクライアントの現状把握と要望を併せ、「落とし込み」をおこなければ、正しい工数は算出できません。

よくある料金項目も工数×専門性により異なります

○○万円〜の「〜」の理由は、工数や専門性により異なるため最低価格を明記し「〜」としている場合が多いです。

ホームページ企画料ホームページの企画料です。
目的をお伺いした上でコンサルが必要であればコンサル料なども必要となり、ボリュームによって解析やリサーチにかける時間などが異なります。
ホームページ設計料ホームページの設計料です。
すでにサイトマップやコンテンツが明確に決まっている場合とそうでない場合では料金が大幅に変わります。
進行管理費ホームページ制作の進行管理費です。ディレクション費などとも言います。制作費全体の20%が相場です。
トップページデザイントップページのデザイン料です。
ブランディングの提案を含む場合など専門性、コンサル要素が含まれるため料金設定は高めです。またデザイン案を何点提出するのか?修正回数によっても料金は変わります。
中ページ制作中ページの制作費です。
素材用意・選定、コンテンツの制作を制作会社に依頼するかどうかなどで料金は変わります。
スマートフォン対応スマートフォンサイトの制作費です。
スマートフォンサイトへの対応は作り方により大きく異なります。デザインに凝りすぎることで工数が大幅にアップする場合があります。
WordPress導入WordPressの導入費です。
自分で更新できるホームページを制作する際にWordPressを導入しますが、要望により料金が異なります。
SEO検索エンジン最適化にかかる費用です。
素人に毛が生えたレベルの人とプロがやるのでは、料金に雲泥の差が出るでしょう。

1ページあたりの制作料金でも工数は異なります

  • スマートフォンに対応する?
  • ページの長さは?(コンテンツの量は?)
  • デザインにこだわる?
  • 素材は誰が用意する?
    • 素材となる写真は誰が撮る
    • イラストを使う
      • イラストは素材サイトから買う?
      • 独自のイラスト制作を行う?
  • 更新システムを導入する
    • 複雑なレイアウト?複雑な要望?
  • SEO
    • 自社で行う?
    • コンサルを含める?
  • 修正の回数は?

こうした細かな工数は、依頼するクライアントには「?」となることが多いため、ある程度の許容を持たせてパッケージ化した値段を付けるケースも多いです。

その他に変わってくる料金

Webマーケティングのスキルレベル

ホームページの新規制作、またはリニューアルの目的で「問い合わせや見積り依頼を増やしたい」などの場合、その会社(または人)のWebマーケティングのスキルレベルというものも料金設定に関係してきます。

当然ながらWebマーケティングに関して、自信や実績のない人の価格は安いですが、正直、結果は伴わないでしょう。

逆に日本トップクラスの方のWebコンサル(月1の対面、その他チャットでの質問)の料金などは月額50万円〜などと高額です。

Webマーケティングの高いスキルを持つプレイヤーは少ない

ホームページで成果を上げるためには、Webマーケティングスキルの高いプレイヤーをパートナーに迎える必要がありますが、実はスキルの高いプレイヤーはめちゃくちゃ少ないのが事実としてあることを理解しておきましょう。

その理由としては、Webマーケティングのスキルがトータル的に高い人というのは、自分の商品を売るなり、他人の商品を紹介するなり(アフィリエイト)どちらかのパターンで自分でやってしまったほうが儲かるからです。

面倒な顧客対応などせずともWebを駆使して自分で稼ぐ力があるため、自分で完結させているのです。

そういった中でスキルを持つがWebコンサルをサービスとして提供している人というのは、人と関わりたいとか、他者を教育したいなど別の意識を持っている場合が多いです。

じゃあ、この記事を書いているあなたはスキルないんじゃ?

と言われそうですが、私の場合、自社のホームページから3,000件以上の問い合わせ&見積り依頼を得てきたという知見がああるということと、人との関わりが好きという2つの理由が合致し、自分の知見を他者に活かしてもらえたら良いなとサービス提供しています。

会社の規模

もう一つホームページ制作の料金設定に関わる理由として会社の規模というものがあります。

これが結構曲者なので、是非知識として持っていただけたらと思います。

会社の規模が大きいと関わる人も多いですし、会社に利益を残さなければならないため、制作料金は大幅に上がります。

しかも大きな会社では営業に力を入れてる(コストをかけている)こともあり、Web担当者ファーストではないため、スキルが低く、制作料金が高い割に、結果に繋がらない最悪なケースが多いのが事実です。

お客様の要望はなんですか?

ホームページを新規で制作したい、またはリニューアルしたいという中で、何を目的にするのか?どんな要望なのか?などでホームページ制作の料金は大きく変わってきます。

下記ではよくある要望を例に挙げ、そこにどのような作業や専門性が必要になるかを表にまとめてみます。

CASE1

ホームページをリニュアールさせて問い合わせを増やしたい

クライアント制作会社(料金)
①自分で戦略がある▶︎コンサル料はかからない
②Webのことが分からないので、コンサルして欲しい▶︎コンサル料がかかる

CASE2

デザインにこだわり、かつイマドキっぽく動きを付けたい

クライアント制作会社(料金)
①分かりやすいイメージがある▶︎イメージ通りに行うデザイン料
▶︎デザイン案を数点出すならその分お金がかかる
▶︎動きを付けるためのプログラミングにお金がかかる
②イメージするものがないので、具体的な提案が欲しい▶︎上記に加え、企画料(リサーチ等含む)がかかる

CASE3

自分でかんたんに更新できるホームページにしたい

クライアント制作会社(料金)
①各ページのレイアウトは同じ▶︎更新のひな型を一つ作ればOK
②ページによってレイアウトや要望が異なる▶︎ページ毎の構築(プログラミング)が必要となるため料金は上がる

CASE4

検索エンジンに好まれるホームページにしたい

クライアント制作会社(料金)
①SEOは自分で行うので仕組みだけ整えて欲しい▶︎SEOの基本的な施策を行ったホームページ制作
▶︎各種SEO設定ができるCMSサイトを構築
②SEOのコンサルをして欲しい▶︎上記にプラスしてコンサル料がかかる

このように、お客様の要望レベルによって、料金は大きく異なるのと、お客様の要望に答えるだけの技術やスキルが依頼する制作会社にあるのかないのかにもより料金は異なります。

例えば、問い合わせを増やしたいという要望があるのに、ホームページは作れるが集客の実績がない人に依頼した場合、成果につなげるのは困難です。

ホームページ制作というのは「1ページいくら」などという料金設定の概念が一般の方の中にあるようですが、実際お客様の要望を満たすにはそういった考えで料金が決まることはないのです。

この記事を書いた人

浅賀理生(あさかまさお)

株式会社インスパイアデザイン代表。釣りとコーヒーをこよなく愛する家族LOVEな二児のパパ。WordPressを用いたWeb制作&開発のご相談はお気軽にどうぞ