相談者 Aさん
ランディングページを自分で作成しようか、外注しようか悩んでいます。
コストのことを考えると、できれば自分で作成したいのですが、全て自分でできるか不安です。
ラインディングページの作成から集客、運用までのざっくりとした全体像が知りたいです。
この記事を書く人と信憑性
浅賀理生
自社のサービスに関して、SEOとリスティング広告にて集客。
ランディングページのPDCAを回しつつ、累計3,000件以上の問い合わせ&見積り依頼を獲得した実績があります。
作成ステップ①「目標を設定する」
まずはランディグページを作成し、どのくらい見込客を集客して、集めた見込客にどのくらいの数とパーセンテージでアクションしてもらいたいかを仮説を立てながら目標を設定していくことが大切です。
また既存サイトがある場合、現状を把握し、目標設定の指針を策定します。
現状を把握するためには、Googleアナリティクス(アクセス解析)やGoogleサーチコンソールを使いますが、現状のサイトにこれらのツールが導入されていない場合、すぐに導入し、最低1ヶ月はデータを取りましょう。
目標設定のやり方
目標設定はシンプルに下記の3つでOKです。
- 問い合わせ数
- ユニークユーザー数(見込客の数)
- CVR(成約率)
ちなみに過去に私が設定した目標は
- 問い合わせ数:30件/月
- ユニークユーザー数(見込客の数):1,000UU/月
- CVR(成約率):3%/月
です。
これは、1ヶ月に1,000人の見込客がサイトに訪れて、その内の3%が問い合わせをしてきて、1ヶ月の問い合わせの数が30件
という仮説を立てた目標設定です。
より詳しく目標設定について知りたい方は、下記の記事で詳しく解説しておりますので参考にしてみてください。
作成ステップ②「キーワードを選定する」
目標を設定したら次に行うのは意外かもしれませんが、キーワード選定です。
なぜランディングページの作成なのにキーワード?という疑問については、ランディングページというのはあくまで受け皿であり、作成しただけでは見込客は集まりません。
要は受け皿に見込客を集める必要があるのです。
集客の方法は様々ですが、私がおすすめするのは、第一に即効性の高いリスティング広告、そして第二にSEOです。※集客に関してはこの後に公開後のステップで解説していきます。
リスティング広告にしろ、SEOにしろ、重要なのは見込客が検索するであろう検索キーワードを探し、理解するということ
この検索キーワードこそが金脈となるので、絶対やるべき作業なのです。
またキーワード選定はこの後のステップで解説する競合のリサーチにもつながる役割も持っています。
必ず「あなたの売りたい商品」から逆算するのがコツ
自分で思いつくキーワード以外にも金脈となるキーワードがあるはず!そのキーワードを発掘しよう
キーワードの調べ方や見つけ方については、下記の記事で詳しく解説しています。この記事を読めば金脈となるキーワードを探すスキルが身につくはずです!
作成ステップ③「競合をリサーチする」
検索エンジンで集客するため、リスティング広告であっても、SEOであっても上位のサイト(競合)は必ずチェックするべきです。
主にチェックするべき点は、コンテンツです。
上位に表示されていると言うことは、あなたが狙うキーワードでの検索ユーザーの検索意図に答えられていると言うこと
要は競合サイトのコンテンツに近づけ、あなたのサイトとの差異を埋めていく作業を行うと言うことです。
また、競合のサイトが縦長のランディングページになっている場合、そのランディングページの構成を細かく分析していきましょう。そこである法則に気付くようであれば、構成を真似してランディングページを作成していきます。(コンテンツは真似るのはNGです!あくまで構成を真似てください。)
下記の記事では、具体的な例を挙げ競合リサーチの方法を解説しています。SEOを行う上での重要な考え方なども書いていますので必ず目を通しておいてください。
作成ステップ④「ランディングページを作成する」
充分にキーワード選定を行い、競合をリサーチしたならランディングページを作成していきます。
あなたが自分でランディングページを作成するなら、自分で作成できる環境がなければいけませんので、下記にリストアップしておきます。
自分でランディングページを作成するための環境作り
- ドメインを取得する
- サーバーを借りる
- WordPressをインストールする
- テーマを購入する
私が推奨するのはWordPressを使いランディングページを作成することです。プログラミングせずともノーコードでサイトが作れるのでおすすめ!
またWordPressのおすすめのテーマは有料ではありますが、Snow Monkeyと言うテーマがおすすめです。
おすすめの理由としては、WordPressの作法に基づいて開発されているため後々のトラブル等が少ない、サポートが丁寧でしっかりしている、マメにアップデートしている、開発者の北嶋さんという方が非常に誠実&堅実。
当たり前ですが、ランディングページに最適化されたページ構成も選べます。(ページ毎に1カラム、2カラム、ランディングページなどが選べる仕様になっています。)
いくつか有料のテーマを使ってきた中でのおすすめで、このブログもSnow Monkeyを使っています。
ランディングページの作り方(構成)
いよいよランディングページを作成していく段階ですが、ランディングページで成果を上げるために最も重要なことは「構成」です。
ただ良いコンテンツを作れば良いという訳ではなく、ランディングページの目的である成約(コンバージョン)を主に構成を作っていきます。
逆を言えば、この「構成(型)」を使えば、誰でも一定の成果を上げることができるため必ず型を守ってランディングページを作成してください。
下記の記事を読んでいただければ、ランディングページ作成における具体的な「構成(型)」について学ぶことができます!
公開後のステップ①「集客する」
ランディングページは作成しただけでは見込客は訪れません
そこで公開後に行うことは集客です。冒頭でも言いましたが、私がおすすめするのはリスティングとSEOです。
リスティング広告はお金を出せば必ずランディングページに集客することができるため即効性があります。対してSEOは、時間がかかる&上位表示されるか分からないのですが、上位表示されればお金をかけずに見込客が流入してくるため「対策しないのはバカ」それくらいに考えています。
リスティング広告を出したことがない人は敷居が高いと感じると思いますが、やってみると意外とできちゃったりします。広告を出す=お金を払うため、Google広告であれば、公式でサポートしてくれますので、利用しない手はありません。
ちなみにリスティング広告では、商品から逆算してキーワードを選定していくことで、無駄なクリックを防ぐことができます。これ本質なので絶対に覚えておいてください!
Google広告などでは、AIが自動で最適化の提案をしてきますが、全てを鵜呑みにしていると無駄な広告費が膨れ上がりますので注意が必要です。無駄をなくし効率的に広告運用しましょう。
公開後のステップ②「運用する」
成約率の高いランディングページを作成し、そこに見込客を流せればひと段落となりますが、公開後は成果を見つつ、広告とランディングページの運用段階に入ります。
具体的には
- リスティング広告の運用
- Googleアナリティクスでアクセス数などを確認
- GoogleオプティマイズでABテスト
- ヒートマップツールでランディングページを分析
- Googleサーチコンソールで検索クエリなどを確認
- RankTracKer(有料)などのツールを使い自社や競合の順位をチェック
などを行います。
リスティング広告の運用
リスティング広告の運用については規模により運用にかける工数が変わってくるでしょう。
私たちのように小さな会社が行っている運用についての例を挙げると、私はまず1つのランディングページに対して5〜6万円/月という広告予算を取りました。これはこの後考えている予算の倍程度です。
少し多めに予算を取り、はじめは広く検索キーワードを集め、徐々に見込客が検索するであろう検索キーワードだけをピックアップして絞り込みを行っていきました。
広く認知してもらいたい場合は、関連するあらゆるキーワードで露出回数を増やすと良いと思います。
Googleアナリティクス(アクセス解析)
Googleアナリティクスに関しては、冒頭で解説した目標設定を思い出してみてください。
- 問い合わせ数
- ユニークユーザー数(見込客の数)
- CVR(成約率)
シンプルにこの3つだけで考えると、Googleアナリティクスでみるべき箇所はUU(ユニークユーザー数)だけです。
あまり難しく考えず、まずはシンプルに考えて、そこから例えば男女比率、年齢、住んでいる場所などを解析していき、改善するべき点があれば改善していきましょう。
改善する際は、リスティング広告の広告文(タイトル・説明文)、ランディングページのタイトル・説明文、ランディングページのキャッチコピー(ファーストビュー)は特に一貫性を持たせつつ改善することが成約率を保つ、上げるコツです。
GoogleオプティマイズでABテスト
GoogleオプティマイズはABテストを行うツールですが、最も反応率の高いクリエイティブを探すのは非常に重要な作業ですので必ず行うようにしましょう。
導入に若干手こずるかもですので、自分で導入するのが難しいようなら外注するのがおすすめです。
ヒートマップツールでランディングページを分析
ヒートマップツールを使えばランディングページのどの部分がよく読まれているか(見られているか)、どの部分がよくクリックされているかなどを分析することができます。
大概のツールが有料となりますが、ランディングページをよりよく改善していきたい人は導入すると良いでしょう。
ちなみに私が利用しているのはUserHeatというヒートマップツールです。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールはどんな検索キーワードで流入があったか(検索クエリと呼ばれるもの)を主にチェックします。要はSEOツールの1つとして利用しています。
流入しているキーワードを確認しながら、SEOのテコ入れを行っている感じです。
ちなみに1つのランディングページに対し、検索キーワードは1つにしましょう。欲張ってしまうと検索結果に影響を及ぼすだけでなく、検索ユーザーの検索意図をズレてしまうため、結果的に見込客を逃すことになってしまいます。
Rank TracKer(ランクトラッカー )
Rank TracKerは有料のSEOツールで、自分のブログ・サイトの検索順位を一括で調査できるツールです。
競合の検索順位もリサーチできるため、私の使い方としては、自分のサイトと競合サイトの検索順位を毎日一回サッと確認するために使用しています。